回顧:オークス

レース回顧

ソウルスターリングの完勝でした。桜花賞の雪辱を晴らす形となったかな。
ルメールが桜花賞前に漏らしていた距離不安も何のその。
悲喜こもごもな結果に終わったオークスを簡単に振り返っておこうか。忘れないうちにね。

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レース回顧

公式のレースラップを。
12.7-11.6-12.8-12.6-12.0-12.3-12.3-12.1-11.6-11.3-11.2-11.6

前半61.7に対して後半1000mが57.8。上り3Fが34.1。
時計が早い馬場で完全な後傾ラップ。これでは勝負どころ4角で外にいた時点でノーチャンス。
馬場に加えて展開の影響が大きい結果となった。
とは言いながら、ゆったり行った前半に対し後半の急流とメリハリがあり、マイル以下が適性の馬が早々に脱落していった経緯から、しっかりと距離適性は問われたレースだったと思う。

ソウルスターリング

ルメールは確実に馬場に気づいていたと思うし、それを活かせる枠順、脚質。完全に流れを手にした形だった。
「それができる馬」でも「そうしない騎手」というのはよくある話ではあるので、完全に恵まれた、と考えるよりは、ルメールが的確にエスコートした結果。

向こう上面で少しコブシを抑える挙動があって、そこをじっくり進めたことが最後のヒト伸びに繋がった。
ここを強気に進まなかったのは、距離不安に対するケアなんだったんだろう。
その甲斐もあって、手綱緩めるだけで抜群の手応えで先頭に並びかける反応。恐れ入りました。

直前まではマイラーのイメージが拭いきれなくて迷っていたが、最終的には本命に。一番人気を本命にすることを誇るつもりはないんだ、もちろんw
そうだね、中間はダンスインザムードのイメージが邪魔してたんだ。藤澤先生のところだしね。
血統的にはMonsunやらShirley Heightsやらの血がある母方が距離不安を払拭するだろうとは思ってたんだけど、ほらダンスパートナーの妹でもマイラーになっちゃうこともあるんだし。
最終的には、馬場と展開考えるとここしか安牌がなかった、という形での本命。情けないなw

全てがうまく行った結果ではあると思うが、全部うまく行っても勝てないことがあるのがG1なわけで。お見事でした。
藤澤調教師はこれで重賞100勝。記録を達成するのは一流の証で、G1で決める華は、超一流の証か。おめでとうございます。

モズカッチャン

馬場読みと言えば和田Jなんだよなぁ。わかってはいたんだけど、ね。内枠で包まれて下がっていく未来が見えてたんだけど、それは違った未来だったようで。
そこで評価を下げたのがもったいなかったなぁ。こちらも馬場に合わせられる枠に、それを狙える騎手に、それに応えることができる馬でした。

最初からソウルスターリングの直後を狙っていたんだろうね。ソウルを行かせて後ろにつける所作。脚比べなら捉える自信があったか。
しかし結果は同じ上りで、3角で置かれた分の着差がそのままゴール時に返ってきていた。三角を突いて行っていたら違った結果になっていたのかも。
一瞬は並んで交わすかというところまではあったが。そこで失速。

モズカッチャンはナスルーラ血脈が豊富にクロスされていて、持続力という意味でも悪くはないのかもしれないが、いかんせんハービンジャーが機動力とパワー優位の種牡馬であると思っているので、そこの寄せきれない部分が最後の失速につながったんだと思う。
とは言いながら、そのハービンジャーの機動力がなければ前走は届いてなかっただろうし、今走はソウルに並ぶこともなかったんだろう。
持てる武器を出し尽くしての2着。

和田JのG1はまたもお預けとなってしまったが、チャンスは近いか。

アドマイヤミヤビ

中間の調教不審に追切後の馬体減。ちょっと順調さを欠いているのかと思っていたが、フタを開けてみるとプラス体重。それでも枠と脚質がディスアドバンテージに映って低い評価でした。
3着付けで買ってたから、イメージは間違ってなかったかな。
デムーロはこの日ここまで外差しを何度か試してきていた経緯があっての位置取り。脚を溜めつつ、射程圏を意識した位置を終始キープしていた。
これだけ前が止まらないと、3着でも立派に映る。

ポテンシャルは負けていないと思うが、これだけ速い馬場だと前捕まえられないし、かといって桜花賞のような道悪が向かないのであれば…難しい気もする。
秋天なんてどうでしょう。合うと思うんだけどなぁ。

4着以下を少々

ディアドラはロスの無い競馬を続けて、大健闘の4着。過酷なローテだったが、頑張った。
アドマイヤミヤビとの縦の位置関係が、ソウルとモズの関係に似ていて面白い。
直線一瞬抜け出して、最後に差されるところもそっくりで。やっぱりハービンジャーの一瞬脚だなぁ、と。

リスグラシューも馬場と展開に優位性を削がれた格好。鞍上も十分な手応えを感じてたわけではなかったんだろうね。
こちらも完全な力負けではないと思うので、展開や馬場で見直し可能。

フローレスマジック。対抗でした。モズカッチャンの位置を取ってくれると思っての対抗だったが、この鞍上にしては攻めた競馬であったので、不満はないかな。
残り400ではもらった!と思ったけど、そこからが案外。巷で言われているようにラキシスと同じ、秋以降の完成型なのかな。

レーヌミノル。ミスパンテール。ダイワメジャー二騎は、距離の問題と外回した結果かな。直線伸びなかった。
ヤマカツグレースも大敗しているように、道中3頭外回りながら走った馬で上位にこれたのはアドマイヤミヤビだけだからね。
これは枠と展開に削がれた結果。適距離適コースでまだまだ見直せる。

ちょっと期待していたホウオウパフュームは何もできなかったね。馬群割れない馬で、東京開催は歓迎のはずだったけど、ここまで外禁止の馬場だと仕方ない。
洋芝コースで買ってみたいので、クイーンSとか、どうでしょ?

振り返って

極端な馬場だったので、オークス含めてちゃんと覚えておかないとね。
私は今年もオークス外して、18連敗w いつになったらあたるのだろうか。

さて、ダービーウイークですな。気を取り直して、一週間。楽しみましょう。

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