ヤマニンゼファーが死んでしまったそうで。(こういう場合は死ぬという表現が良いらしい。亡くなった、と書きたいところだが。)
個人的には競馬始める前の馬、という認識で正直なところ思い入れは少ない。
天皇賞や安田記念を制した馬、という認識はあったのだが、改めて戦績を確認してみるとすごいね、これは。
競争成績から
- 900万(現在の1000万)下条件勝った勢いでスプリンターズS参戦(10着)。
- 1500万(現在の1600万)下条件勝ち→京王杯(3着)から安田記念参戦で初重賞制覇が初G1制覇。
- 天皇賞秋1着からスプリンターズS2着の脅威のローテーション。
準OP勝ちから重賞圏内を経てG1制覇となると、アドマイヤリードと被るものがあるが、彼女はクラシック経験組だからまた違う。
上り馬の代表例のような馬だったんだね。
スプリンターズSの二年連続2着はニシノフラワーとサクラバクシンオーの生粋の名スプリンターに負けただけというのも恐れ入る。
天皇賞や安田記念勝つような馬がそのレベルに迫ったというのだから、今ではお目にかかれない名馬の1頭であったんだと思う。
善臣ジョッキーと勝春ジョッキーにG1を勝たせた馬、ということで界隈ではネタ馬とされがちな背景もあるが、何気に土井氏の所有してきたヤマニンの馬でも稀有なG1馬であった。この馬以外ではヤマニンシュクル(阪神JF)だけかな?
種牡馬成績から
残念ながら種牡馬としてはそのスピードと自在性を伝えることはできなかったようで。
最高成績としてサンフォードシチーが第一回ジャパンカップダート(勝ち馬ウイングアロー)の2着に入ったのが最高成績か。
このサンフォードシチーがヤマニンゼファー(ハビタット)×タイテエム×テスコボーイ。当時であっても渋すぎる血統。もう当時はサンデー全盛期だったもんなぁ。
母系に入って、細々と現役繁殖の血統表には残っているようで。ざっと確認した限りでは・・・・10頭もいないか。
少しばかり厳しいが、この名前が血統表のどこかでお目にかかれることを今後も期待しておこう。
最後に
天皇賞の動画が見つかったので貼っておく。
逃げるツインターボを自ら捕まえて、長い府中の直線で後続を凌ぎきる様は、掛け値なしに最強馬のレース。
是非ご覧ください。
老衰ということで、天寿を全うしたことを喜ばしく思い、冥福をお祈り申し上げます。
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