昨年の初夏の話であるが、仕事の都合で韓国に行く用事があったので休日を利用して韓国のソウル競馬に挑戦してみた。
日韓の関係で言うといろいろ問題はあげられるだろうし、私もいろいろ快く思っていないこともあるが、こと競馬に関して言えば紳士的なお付き合いができてると聞いているので、文化交流の目的が強く、楽しみにして行ってみた。
所感
まず全体的な感想から。日本と比べるとかなり先進的な印象。元々競馬後進国ではあるが、それは馬のレベルだけのようである。盛り上がりに関しては少し前の日本と同じ。日本で言えば平場の扱いのレースに関わらず盛り上がりはものすごい。もともと韓国の人の声が大きめな印象があるがそれも踏まえても歓声はよく飛び交ってたと思う。最後に動画も載せておくので確認いただきたい。
ちなみに私は韓国語なんて微塵も話せない。聞き取ることもできない。それでもなんとかなるので、近くに寄る用事がある方は是非見学に行ってみてはどうだろうか。
競馬場まで
ソウル駅から競馬公園駅まで4号線で一本で行ける。詳しい説明は他に譲るが、それほど迷うことはない。競馬公園駅に着けば、そこで降りるのはほぼ全て競馬参戦する方達だけなので黙ってトレースしていけば何も問題はない。
これは駅から降りた際の写真。バチバチに競馬をする雰囲気の人達についていけば何も問題がない。ここから入場門まで両サイドに特産品のようなものが売ってあって少し楽しい。 何かわからないので、買うことはなかったが。

競馬新聞
駅で競馬新聞が売ってあるが、この競馬新聞がものすごい。本になっていて、分厚い。1レース6ページぐらい解説が書いてある。通常の馬柱に調教データ。タイム分析、関係者コメントなども載っており、予想材料に事欠かない。これにマークシート用の赤ペンがついて1000ウォン、つまり約100円で売ってある。とんでもない価格破壊である。

この競馬新聞があっても、何度も言うが私は韓国語を読めないし理解もできない。 Google 翻訳のアプリで写真を撮って翻訳して何が書いてあるか意味がわかった次第。

場内の雰囲気など
これは入場券の写真。2000ウォンなので日本円で200円。ここは日本と同じか。

入ってすぐの写真。内部は非常に綺麗に整えられていて、過ごしやすい。

内部はと書いたが外部も場内に滝があったりかなりの広さを取ってある。広いのは広いのだが、そこかしこで馬券も買えるしモニターも用意してあり、散歩がてらふらふらしてもあまり問題ない。

飲食店もこちらでいうターフィーショップもあり、値段も安い。街中で食べるよりも安い価格設定であるのが日本と違う。


これは流行りに乗って買ってみたチーズハットグ?だが、150円ほどであった。ただ流行ってるのは日本の一部だけのようで本場では誰も並んでいなかったので、買う時少し恥ずかしかった。

パドックも日本と雰囲気はあまり変わらない。距離感で行くと地方競馬の雰囲気の方が近いかもしれない。

馬券について
チェジュ島で行われてるレースの場外発売もされていた。よく分からず買ったらチェジュ島のレースだったというオチではあるが、中継もされていたので盛り上がった。これは的中馬券である。三連複の3・7から1と8流した馬券。150円ずつの合計300円の馬券。ウォン表記になると10倍なので、すごくたくさん買った気分になれる。

レースを見て横にいたおばちゃんに、日本語でこれ当たった?当たった?と突っ込んで言ったら、色々韓国語で言われたがおそらく褒められてたんだろう。サンキューとだけ言って払い戻しに向かった。
韓国の競馬場は前金チケット制で、最初にコインと呼ばれるチケットを購入する。そのチケットとマークシートを発券機に入れて馬券を買う形になる。払い戻しも当たり馬券とチケットを入れて、そのチケットに残金がチャージされる仕組みになる。チケットに残高がある状態で帰るのであればまた窓口に行ってコインから現金へ払い戻しを行う必要がある。ここで高額の払い戻しには税金が課されるそうである。もう非常に合理的で、日本が税金についてガタガタしているのがバカみたいに見える。


ちなみに私は最初このコインを買わずに発券機に現金を突っ込んで何度も機械に吐き出されて困っていた。すぐにスタッフの人が助けに来てくれたんだが、すまない韓国語は何も分からないんだ。
そのスタッフとバタバタしていると、英語のできる一般の人が「あっちのカウンターでコインを買ってこい。話はそれからだ」と教えてくれた。鉄火場では一般の人も優しかった。
外国人用ラウンジシート
基本的に外国人に優しいのかみんなに優しいのかわからないが、スタッフの人は困っているとすぐ助けに来てくれる。それでも言葉の壁はすごい。拙い英語で伝えたりはしてみるが、向こうも英語ができるわけではない。
とりあえずここに行って来いと案内されて行かされた先には、外国人専用ラウンジ 。どうやらここに1000円ぐらい払えば入れていたようである。ここには日本語が喋れるスタッフがいてドリンク飲み放題、その場で馬券が買えて5階から馬場が一望できるようである。

ただこれに気づいたのは終盤戦で、悔しいので入らなかったが、次回があれば積極的に使おうと思う。
再び、馬券について
払い戻しの画面である。ご覧の通り三連単のオッズが表示されているが、マークシートには三連単の記載がなかった。生粋の博打打ちの私としては、是非とも三連単を当てて高配当をゲットしたい。そこでスタッフにまたもや拙い英語と日本語で「三連単はどうやって買うんだ」と迫ってみた。

画面とマークシートを指差しながらあーだこーだずっと続けていたが、やっぱり言葉の壁が邪魔をする。バタバタやっているとまたもや一般人に助けてもらった。どうやら三連単はネット限定発売のようである。残念。
馬券戦績の方は当たったり外れたりで結果負けた形となったが、それは日本でも同じなのであまり気にしない。 日本の競馬場と比べると言葉の壁はあるものの非常に過ごしやすい雰囲気であり活気も非常にあった。レープロで場所取りをしているような不毛なこともないので、こと競馬場に限れば民度は日本より上かもしれない。
総括
馬場のせいかもしれないが、タイムから換算するに、おそらく日本よりも馬のレベルが低い。血統的には見聞きしたような馬の名前があるのでちょっと嬉しくなる。この2番はマリブムーンの産駒であった。

先行有利のレースが多かったので、とりあえず持ち時計の速い馬と先行馬を買っていれば、そこそこの馬券を買うことはできる。
馬券自体は100ウォン単位で買えるので、日本円では10円単位で買える。ただ印字される額面がでかいのでだいぶ満足感がある。負けても安心。個人的にはこれが一番のメリットに感じた。
というわけで再度の案内になるが、ぜひ近くにお立ち寄りの場合はよってみてはいかがだろうか。
動画
動画が残っていたので2点、なれないYoutubeにアップロードしてみたので、貼っておく。
直線の様子と、払い戻しをチケットにチャージする動画である。
コメント
Thanks for the information, it gave me a lot of new ideas for implementation.