秋華賞に続いて、一番人気のアーモンドアイの死角を辿りながらの予想になる。
もちろん、私も新しいヒーローやヒロインが誕生し、「国内での栄光の戦績を背負って海外に挑む姿」なんてものにときめいたりもするんだが、こと馬券に関しては話は別。
競馬というのは博打と浪漫が共存するから素晴らしいんだね。
アーモンドアイの死角
秋華賞のときにも、無理筋のいちゃもんをつけたわけだが、今回はそれに補足する形で説明する。

最内枠
ジャパンカップではおなじみの白帽だが、アーモンドアイは馬群を割れないんじゃないか疑惑がまだある。
過去はほとんど二桁枠番。唯一の内枠を引いたシンザン記念は11頭立てを出遅れて後方追走から外を回す安全運転。その弱点を突こうとした秋華賞も外外回しての完勝だった。
唯一の黒星の新馬戦は馬群抜けるのにもたついた。
さて、初の古馬戦でも外外回しの安全運転で勝ち負けできるだろうか。
力関係
安全運転だったとはいえ、秋華賞ではミッキーチャームとは0.2差。カンタービレとは0.4差。
短絡的で乱暴な話ではあるが、カンタービレがエリザベス女王杯で0.6差で負けていることをモノサシにしても、古馬相手でも余裕であるという予想はすんなりとはしたくない。
古牝馬ともやってないのに、古馬オールスター戦で1.5倍というのはちょっと。
距離
たまに距離不問みたいな化物がいたり、キングヘイローのように脚質と気性の問題から距離の壁を無視する馬もいるが、3歳も終わりに近づくと、ある程度の馬は距離適性の壁を発現させていくようになると考えている。
アーモンドアイのベストコースは1800-2000でないかと思っている。この2400という距離が、一つのアーモンドアイの勝利に対しての歪みになるのではないかと思う。
ルメール53kg
53kgって大丈夫なの?って調べてみた。
過去10年でルメールが53kgに乗ったのは4回。
16年1000万下 ピックミータッチ12着(1番人気)
17年毎日王冠 ソウルスターリング8着(1番人気)
17年1000万下 ラユロット1着(1番人気)
ふむ。大丈夫じゃない気がする。
頻繁にやってたら大丈夫な気もするけど、17年の二回は同日なので、10年で3日しかやってないとか。
結構危ないんじゃないかな。と思ってたけど、今日もルメさん3勝。もし絞るのが今晩ってわけじゃないなら、まぁややしんどい、くらいで行けるのかも。絞るのが今晩じゃないのであれば、ね。
アーモンドアイの死角に対する自問自答
内で包まれたら負けパターンだよな。と思っている反面、キセキ川田が、前走天皇賞と同じ展開を作るんじゃないかと思っている。
そういう流れになるのであれば、まぁ縦長だよなぁ。と。そしたら包まれるほど密集ってことはないよな。とも。
同時に、日本ジョッキーだけじゃないから、やっぱり内のあたりはタイトな位置関係になるに決まってるよな、とも。
オークスではスローを見越してなのか先団につけたアーモンドアイも、今回に関しては持ち味の斬れを殺しての先行策で通用する相手じゃないので、差しに構えると思う。
ただ差しに構えたとして、アーモンドアイが馬群を割れないのであれば選択肢的には最後方まで一度下げるしかない。
最後方から外に出して、直線一気できるほどの能力差ではないと思う。
仮に出たなりの中団で、たまたま馬群の分かれ目にポツンと追走。という形になれば良いかもしれないが圧倒的人気でマークされる立場でそれは望み辛い。
つまりは、どうあがいてもアーモンドアイは今までやったことない馬群割りを見せるか、初対戦の古馬を相手に時計の速くて内の馬場がいい東京で大外一気を決めるか、しか勝ち目がない。
これは「縦長の馬群だから抜け出すのは苦労しないだろう」とか「縦長だから包まれることはないだろう」という結果論ではなく、ルメールが「包まれるリスクを飲んで前に出す」勇気があるかどうかの判断になる。
馬群が全然駄目じゃなかったら、ほんともう何言ってんだって話にもなるんだけどね。
じゃあ何買おうか
ハッピーグリン
マイラーでしょ。能力も厳しい。
サトノダイヤモンド
東京はダービー以来2度目。一度のスランプからどこまで立ち直ったか。そんなに出来が良いとは思ってないんだけどなぁ。
モレイラ神が怖い。いや、ほんとに。
サトノクラウン
重馬場専用機に見えてきてるけど、適正的には2000より2400。ただ、全盛期の力を期待するのはさすがにきついのでは。
ミッキースワロー
東京初なので、気づかれてないが、一瞬脚だと思う。超スローならなんとかなったかもしれないが、キセキ川田がいると考えるとそれはないかな。
サンダリングブルー
血統表ちらっと見た限りでは、Danzig・ミスプロ・Storm Cat。パワー偏重型に見える。残念ながらいつもの高速東京なので…
サウンズオブアース
今更の大復活ってわけにはいかないよね、多分。
キセキ
天皇賞よりは距離面で条件好転すると思うが、東京2400は逃げ切るには難しいコース。
馬場が良いと相対的にスタミナ切れを起こすビハインドは大きくなる。川田がどこまでスタミナ読み切ってアクセル踏めるかが焦点になる。
シュヴァルグラン
ボウマンがCデムに変わってどうか。去年は狙い馬がはっきりしていて、そういう馬を差すのはハーツクライ産の得意技。
京都の外回りを負けるのはハーツクライの宿命なので、前走の負けは度外視でOK。去年と同じ展開が望めるなら、今年もここに張るのはあり。
ガンコ
東京向きの斬れ味はなし。
スワーヴリチャード
秋天ので人気が落ちればと思ったけど、そんなに落ちてない。残念。前走はこの馬も後半1000m56秒台で走っている。もうこれは物理的に届かないので無視していい。
古馬ハーツクライの東京2400と思えば、すんなり買える。
カプリ
こちらもわざわざ来てもらっていて申し訳ないが、今年も東京は高速芝なんだ。すまない。
ノーブルマーズ
この馬も、斬れ味勝負が嫌なタイプだと思う。この馬が2・3番手を追走するなら、番手以降をフタするって流れにはならないと思う。
ベストコースは宝塚の舞台だと思うので、この人気は本当に魅力的だが、できればここドカ負けして懲りずに有馬に出てきてほしい。
ウインテンダネス
悪くはないんだけどね。でもまだ下積みが足りないと思う。
結論
◎シュヴァルグラン
○スワーヴリチャード
△アーモンドアイ
△キセキ
△サトノダイヤモンド
これで何とか。
アーモンドアイがあっさりなら、それはそれでOK。
でもできれば馬券は当てたいかなぁ。
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