たまには予想以外の話をしようと思って日頃気になっていることを調べてみたので書いておく。抜けた一番人気がいるレースを買おうとしたときどう思うか。どう立ち回るか。それぞれポリシーがあるかと思うが、一つのデータとして参考にしていただければ幸いである。
まず大きく1倍台のいるレースについて調べてみる。そこから馬券作戦へと繋げていくストーリーにできればと思う。今回は抜けた1番人気とどう付き合うかを機械的に数字を並べて考えて、1番人気の成績と、単純な馬券で歯向かうとどうなるかを書いていく。
抜けた人気馬がいるレースの考察
2倍を切る一番人気がいるレース。悩むよね。買おうか買うまいか。
というわけで、多方面から見る一番人気の成績2017年12月最新版。2016年と2017年の12月1週までの成績から。
まず参考までに、1倍台の馬が居るときの勝ち馬の人気をグラフにしてみた。
1番人気の成績
まずはこれ。
一倍台の断然人気の成績はこうなる。
1着:761回
2着:294回
3着:173回
4着: 90回
5着: 65回
着外:152回
勝率:50.1%
連対率:68.7%
複勝率:80.0%
芝とダートは大きな差はない。
特別戦と平場では多少の差はあるが、2%程度の差に収まっている。
強いていうなら、牝馬の1倍台は各値3%ほど信頼度が下がる。
単勝回収値は80円。
複勝回収値は88円。
これを見ると、下手に買うよりも回収率は高い気もする。
当然ながら、総じて優秀だが1倍台の断然人気馬でも2回に1回は負けてるし、5回に1回は馬券外と考えると穴党の血は疼いてくる。
一番人気が負ける時
一番人気が負ける時の勝ち馬は何番人気が多いのか。
2番人気:220回 28%
3番人気:167回 21%
4番人気:101回 13%
5番人気: 87回 12%
6番人気: 58回 7.5%
7番人気: 42回 5%
8番人気: 27回 3.5%
9番人気: 25回 3%
10番人気以下: 50回 6.5%
一番人気が勝ち切る時が50%なので、全レースにおける勝率はそれぞれを半分にしてくれればいい。簡単にいうと、一番人気が負けるときの4回中3回は2~5番人気を買っていれば当たる。
簡単な馬券作戦
以上を踏まえた上で、簡単な馬券で回収率100%を超えないか見てみる。
一番人気を避けた単勝
仮に、1倍台の人気馬がいるレースで、2番人気~5番人気の単勝をベタ買いした場合。
的中率37%で回収率は76%
これなら素直に一番人気買っているのと大差ないどころか、やや負けている。
さらに仮に、1倍台の人気馬がいるレースで、一番人気以外全部を買うとどうなるか。
的中率50%で回収率は73%
よく当たるのは当たるのだが、当然、回収率はやや落ちる。
逆に絞ってみよう。
二番人気のみを買い続けた場合、的中率は14%で回収率は69%
三番人気のみを買い続けた場合、的中率は10%で回収率は80%
どうも確勝とはならない。
二番人気と三番人気の回収率の乖離は、一番人気が何かありコケた時に、と二番人気を買ってる人が多い、というデータである。が、これではお金にならない。買うなら3番人気の単勝の方が良いですよ、という程度か。
一番人気を避けた馬連
続いて馬連を見てみよう。
一番人気が連から外れるのは約30%の確率で存在する。
3回に1回弱である。充分じゃないか。
この時の馬連平均配当は 14035円。
発生確率は30%なので、期待値は4210円。
平均頭数が約14頭なので、1番人気を覗いた13頭BOXが78点。
78点×100円=7800円。
4210÷7800=53%
使い物にならない。
ではもう少し絞って、2-5番人気のBOXにしてみればどうだろうか。
2-5番人気が1-2着になるのは14%の確率で発生する。7回に1回くらい。
馬連平均配当が3082.8円なので、期待値は3082.8×14%=432円。
4頭BOXなので馬連で6点。600円。
回収率は432÷600=72%
多少マシだが、まだ使えない。
前半まとめ
ここまでで、一番人気の成績、また一番人気が負けるときの成績を交えながら、単勝と馬連という簡単な馬券組でどうにかできないかを探ってみた。
当然といえば当然だが、思考停止状態の単調機械式購入で勝つことはできないことがわかった。
全く何の役にも立たない結果になったが、最新のデータを並べるだけでも価値はあるし、容赦していただきたい。
1倍台の一番人気でも2回に1回は負けることになるし、3回に1回以上の確率で連も外す。
これから考えられるのは、連単系だと期待値上がるんじゃないか?ということ。
そこを踏まえて、人気になり飛ぶパターンや人気の深度による差異などを順に次回以降は考えていきたい。
では次回をお楽しみに。
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